〔第 1 問〕 次の設問に対して、それぞれ 200 字以内で解答しなさい。 (20 点)
問 1 建設業において経常的に実施される事前原価計算の種類をあげて、それぞれの内容を説明しなさい。
問 2 機会原価とは何かについて説明しなさい。なお、支出原価との違いにも言及すること。
〔第 2 問〕 次の文の 口口 口 の中に入るべき最も適当な用語を下記の<用語群>の中から選び、その記号(ア〜ソ)を解答
用紙の所定の欄に記入しなさい。 (10 点)
受注産業の特性を有している建設業では、原則として 口口 口 1 により、工事原価を計算する。ただし、工事用資材
を工場で量産するような兼業を営んでいる場合には、 口口 口 2 により、当該資材の製造原価を計算する。
工事原価を材料費、労務費、外注費および経費に区分して把握する方式は、 口口 口 3 と呼ばれ、工事内容によって
整理・把握される方式は、 口口 口 4 と呼ばれている。建設業では 口口 口 4 を特に 口口 口 5 ということが多い。
口口 口 5 では、工事原価をまず、 口口 口 6 と 口口 口 7 に区分するのが一般的である。
<用語群>
ア 発生源泉別分類 イ 総合原価計算 ウ 直接工事費 エ 現場経費(現場管理費)
オ 躯体工事費 カ 共通仮設費 キ 個別原価計算 ク 作業機能別分類
コ 発生形態別分類 サ 管理可能性分類 シ 設備工事費 ス 工種別分類
セ 差額原価計算 ソ 純工事費
〔第 3 問〕 函館建設株式会社が請け負った甲工事に関する次の<資料>に基づいて、各年度末から完成までに要する工事原価 の見積額を計算し、解答用紙の所定の欄に記入しなさい。なお、計算の過程で端数が生じた場合は、円未満を四捨五 入すること。 (14 点)
<資料> 1.工事期間 4 年
2.工事の契約金額(請負金額) 60,000 千円
なお、契約金額についての変更はなかった。
3.当初の工事原価総額 52,000 千円
なお、工事原価見積額の見直しが各年度末に行われた。
4.実際に発生した工事原価
第 1 年度 15,600 千円 第 2 年度 15,900 千円 第 3 年度 10,500 千円 第 4 年度 11,000 千円
5.収益の認識基準に工事進行基準を採用した。なお、工事進捗度の計算は原価比例法による。
6.工事進行基準を採用して計上された甲工事の収益の金額(完成工事高)
第 1 年度 18,000 千円 第 2 年度 18,000 千円 第 3 年度 12,000 千円 第 4 年度 12,000 千円
〔第 4 問〕 山口建機株式会社は新設備を購入するか否か検討している。現時点(第 0 年度末)において、新設備(取得価額 ¥5,000,000)を購入する場合、5 年にわたって経済的な効果が期待できることがわかっている。次の<資料>に基づ いて、下の問に答えなさい。なお、計算の過程で端数が生じた場合は、円未満を四捨五入すること。 (16 点)
<資料> 1. この投資案によって生じる各キャッシュ・フローの見積額 (単位:円)
第 1 年度 第 2 年度 第 3 年度 第 4 年度 第 5 年度
売上収入(キャッシュ・インフロー) 9,000,000 8,000,000 10,300,000 10,200,000 8,500,000
現金支出費用(キャッシュ・アウトフロー) 7,900,000 7,000,000 8,500,000 9,000,000 7,300,000
(注)各キャッシュ・フローは、各年度末に一括して発生すると仮定する。
2. 減価償却方法は定額法で、5 年後の残存価額はゼロとして計算する。なお、5 年後の見積処分価額もゼロである。
3. 法人税率は 30%である。当社は今後 5 年間にわたり黒字企業であると仮定する。
4. 資本コストは 5%である。
−
2
−
5. 資本コスト 5%のときの現価係数
年 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年
現価係数 0.9524 0.9070 0.8638 0.8227 0.7835
問 1 第 1 年度の法人税節約額を計算しなさい。 問 2 第 1 年度の税引後の正味キャッシュ・フローを計算しなさい。 問 3 この投資案の正味現在価値を計算しなさい。その値がプラスの場合は「A」、マイナスの場合は「B」を解答用紙の所 定の欄に記入すること。
〔第 5 問〕 下記の<資料>は、佐賀建設工業株式会社(当会計期間:平成×7 年 4 月 1 日〜平成×8 年 3 月 31 日)における平成 ×7 年 6 月の工事原価計算関係資料である。次の設問に解答しなさい。月次で発生する原価差異は、そのまま翌月に繰 り越す処理をしている。なお、計算の過程で端数が生じた場合は、円未満を四捨五入すること。 (40 点)
問 1 工事完成基準を採用して平成×7 年 6 月の完成工事原価報告書を作成しなさい。 問 2 平成×7 年 6 月末における未成工事支出金の勘定残高を計算しなさい。 問 3 次の配賦差異について当月末の勘定残高を計算しなさい。なお、それらの差異について、借方残高の場合は「A」、貸 方残高の場合は「B」を解答用紙の所定の欄に記入すること。
@ 賃率差異 A 重機械部門費予算差異 B 重機械部門費操業度差異
<資料>
1.当月の工事の状況
工事番号 着 工 竣 工 701 前月以前 当月 702 前月以前 当月 703 当月 月末現在未成 704 当月 当月
2.月初における前月繰越金額
(1) 月初未成工事原価の内訳 (単位:円)
工事番号 材料費 労務費 外注費(労務外注費) 経費(人件費) 合 計 701 172,000 112,700 135,820(110,500) 80,100(44,400) 500,620 702 65,800 42,300 62,110 (31,050) 32,900(20,020) 203,110 計 237,800 155,000 197,930(141,550) 113,000(64,420) 703,730
(注) ( )の数値は、当該費目の内書の金額である。 (2) 配賦差異の残高
賃率差異 ¥240(貸方) 重機械部門費予算差異 ¥1,050(借方) 重機械部門費操業度差異 ¥450(貸方)
3.当月の材料費に関する資料 (1) X材料は常備材料で、材料元帳を作成して実際消費額を計算している。消費単価の計算について先入先出法を使用して いる。6月の受払と在庫の状況は次のとおりである。 日 付 摘 要 単 価(円) 数 量(本) 6 月 1 日 前月繰越 800 200 5 日 購入 810 400 9 日 702工事で消費 500 11 日 購入 820 300 16 日 704工事で消費 300 20 日 戻り 50 22 日 購入 830 200 25 日 703工事で消費 300 30 日 月末在庫 50 (注 1) 12 日に 11 日購入分について、¥1,500 の値引を受けた。
(注 2) 20 日の戻りは 9 日出庫分である。戻りは出庫の取り消しとして処理し、戻り材料は次回の出庫のとき最初に出庫
させること。
(注 3) 24 日に 22 日購入分について、¥1,000 の割引を受けた。
(注 4) 棚卸減耗は確認されなかった。
−
3
−
(2) Y材料は仮設工事用の資材で、工事原価への算入はすくい出し方式により処理している。当月の工事別関係資料は次の とおりである。 (単位:円)
工事番号 701 702 703 704 当月仮設資材投入額 (注) 38,900 44,500 42,000 仮設工事完了時評価額 10,800 10,500 (仮設工事未了) 29,500
(注)701工事の仮設工事は前月までに完了し、その資材投入額は前月末の未成工事支出金に含まれている。
4.当月の労務費に関する資料 専門工事であるD工事の当月従事時間は次のとおりである。 (単位:時間) 工事番号 701 702 703 704 合 計 従事時間 8 20 35 35 98 うち残業時間 2 3 7 3 15
労務費の計算においては、予定経常賃率(1時間当たり¥3,500)を設定して実際の工事従事時間に応じて原価算入して いる。なお、残業時間についてはこれを工事別に把握して、その賃金は予定経常賃率の25%増としている。当月の労務 費(賃金手当)の実際発生額は¥358,000であった。
5.当月の外注費に関する資料 当社の外注工事には、資材購入や重機械工事を含むもの(一般外注)と労務提供を主体とするもの(労務外注)がある。 当月の工事別の実際発生額は次のとおりである。 (単位:円) 工事番号 701 702 703 704 合 計 一般外注 29,880 97,550 99,600 193,200 420,230 労務外注 19,500 53,400 77,500 144,700 295,100
(注)労務外注費は、完成工事原価報告書においては労務費に含めて記載することとしている。
6.当月の経費に関する資料 (1) 直接経費の内訳 (単位:円) 工事番号 701 702 703 704 合 計 労 務 管 理 費 2,100 9,450 11,600 22,800 45,950 従 業 員 給 料 手 当 9,400 15,900 19,000 29,500 73,800 法 定 福 利 費 1,300 3,500 4,200 7,100 16,100 福 利 厚 生 費 4,340 12,400 13,900 18,500 49,140 事 務 用 品 費 他 2,300 4,280 8,600 21,200 36,380 計 19,440 45,530 57,300 99,100 221,370
(注)経費に含まれる人件費の計算において、退職金および退職給付引当金繰入額は考慮しない。
(2) 役員であるE氏は一般管理業務に携わるとともに、施工管理技術者の資格で現場管理業務も兼務している。役員 報酬のうち、担当した当該業務に係る分は、従事時間数により工事原価に算入している。また、工事原価と一般管 理費の業務との間には等価係数を設定している。関係資料は次のとおりである。
(a) E氏の当月役員報酬額 ¥546,000 (b) 施工管理業務の従事時間 (単位:時間) 工事番号 701 702 703 704 合 計 従事時間 ― 10 30 20 60
(c) 役員としての一般管理業務は 120 時間であった。
(d) 業務間の等価係数(業務 1 時間当たり)は次のとおりである。
施工管理 1.5 一般管理 1.0 (3) 重機械部門費の配賦 D工事の労務作業に使用される重機械については、その費用を次の(a)の変動予算方式で計算する予定配賦率によ って工事原価に算入している。関係資料は次のとおりである。
(a) 当会計期間において使用されている変動予算の基準数値
基準操業時間 D労務作業 年間 1,200 時間
変動費率(1 時間当たり)¥450 固定費(年額)¥1,080,000
(b) 当月の重機械部門費の実際発生額は¥135,400であった。
(c) 月次での許容予算額の計算について、固定費は月割経費とする。固定費から予算差異は生じていない。
(d) 重機械部門費の中に人件費に属するものはない。
yahoo google 建設業振興基金 商工会議所 初めての簿記お勧め勉強法 参考
2級は、最初に、日商簿記3級を取得されると良いかもしれません、3級テキストで基礎を学ぶと2級テキストがわかりやすいでしょう 原価計算も会計原則の理解が大事になります。2級は、3時間、3ケ月ぐらいで合格しやすいです。何回も落ちている方は、当社の2級と仕訳を徹底的に覚えてください、合格すると思います、
2級は日商簿記2級を持っているとわかりやすいでしょう。日商簿記2級は難しいです。商業高校では2級まで取得されるみたいです。日商簿記1級を合格されますと、税理士受験資格が得られます。建設業経理士1級も税理士試験並みの難しさと言われます。しかし1級も主婦で合格される方もたくさんいます。ある建設会社の奥さんも、30歳過ぎてから必要に迫られて、合格されました。ご存知のように1級で10点、2級で3点付きますので経営審査事項では大事な点になります。昔は2級は特別講習がありましたが、いまはございません、私は、2級の講師をしていました。仕事をしながらの受験は大変ですが、けっこう皆さん合格されました。建設会社の場合2級を持っていらした方が採用されやすいみたいです。ある主婦の方が、1級を持っているのを隠して、塗装会社に就職されました。1級を持っていることが、社長にばれたことから、その日に正社員に登用され、給与も上がったそうです。1級の力は大きいみたいです。1級の原価計算は、毎日5時間、6ケ月がよいかもしれません。さすがに2級よりもきつくなります。まず最初に原価計算を勉強してください。私の高校の先輩は法学部出身でしたが、1級に合格されました。私は、40歳の時に会社から取得の依頼がありました。日商簿記は持っていました。約3ケ月勉強しました。日商簿記は持っていましたが、忘れていました。会社から2級セミナーに行かせてもらいました。良かったのは、解き方を教えて頂いたことでした。それをもとに何回も問題を解きました。仕訳は最初に語句を覚えるために100回書きました。仕訳も何回も何回も解きました。おかげさまで、1回で合格しました。1級はまだ受験していません、本業がISO審査員ですので、受けていません。1級は、講師の松本先生が主とされていて、当社問題集も執筆されています。当社テキストで合格されたかたはたくさんいます。合格するためには、解き方を理解されることをおすすめします。1級は挫折されないように、していただきたいです。当社1級で、解き方を覚えてください。先生の評語は「がんばれ受験生」です。私は20歳から家庭教師をしています。その後、セミナー講師、コンサルタント、ISO審査員と人に教える仕事をしてまいりました。高校受験で中学校でびりから3番の生徒が、県立に合格しました。合格の秘訣は、合格すると信じることみたいです。2級で不合格の方、1級不合格の方、原価計算を落ちた方、自分は頭がいいと思ってください。私は家庭教師の時に最初に生徒に「私は君は頭がいいともうよ」といいます。そうするとこどは、自信が付きだいたい合格します。私の高校の先生はいつも言っていました。「運転免許が通れば、だいたいの試験は合格する」
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「本当にあなたは頭が良いのです、1級はあ合格します、まず原価計算が通ります」
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