基準三ではさらに原価に関して4つの概念を記している。
- 経済価値の消費 原価は有形、無形を問わず「経済的な価値」があるものを「消費」したときに発生する。従って消費しても経済価値のないもの(空気、海水)などは原価にならない。また経済的価値があっても「消費」をしなければやはり原価にはならない。
- 給付との関連 原価は経営によって作り出される財貨に転嫁される価値である。
- 経営目的との関連 原価は経営に関連した物である。従って企業の経営に全く関係のない物は原価に含まれない
- 正常性 原価は正常な物でなければならず、異常な状態を原因とする価値の減少は原価に含まれない。なお「異常な状態」とは原因の異常と金額の異常がある