理論上の減価償却[]
「企業会計原則注解」[注20]では固定資産の減価償却の方法として、
- 定額法 固定資産の耐用期間中、毎期均等額の減価償却費を計上する方法
- 定率法 固定資産の耐用期間中、毎期期首未償却残高に一定率を乗じた減価償却費を計上する方法
- 級数法 固定資産の耐用期間中、毎期一定の額を算術級数的に逓減した減価償却費を計上する方法
- 生産高比例法 固定資産の耐用期間中、毎期当該資産による生産又は用役の提供の度合に比例した減価償却費を計上する方法
が例示されている。前者の3つは時間に基づいて減価償却するのに対して、生産高比例法は活動量に基づいて減価償却する方法である。また、定率法と級数法は加速度的償却法である。なお、日本では、無形固定資産の減価償却については定額法だけが認められている。
以下では、取得額をA0、耐用年数をu、残存価額をAu、償却率rとする。