財務分析１５回
来ていただいてありがとうございます。
私が2級を取得したのは、４３歳の時でした。会社から取得の依頼がありましたので、
勉強することになりました。体が弱く（腎臓病）勉強もきついのですが、何とか勉強しました。松本講師のセミナーに参加しました。まず仕訳の用語を百回も書いて覚えました。松本講師の解き方を参考に計算問題を何回も解きました。無事に1回で合格しました。当社の問題集は松本講師の解き方が掲載されています。ぜひ参考にしていただいて合格してください
当社の流れ
１ 問題集を購入していただきます。
２ 毎日取り組んでいただきます。
３ 質問がある場合は、メールで当社へ質問してください。
４ 期間は2級で、3ケ月は必要と思います。1級は1年間必要かと思います。
５ 仕訳は問題を見て解答が浮かぶようになると良いと思います。
６ 1級は語句の意味を理解してください。
７ 過去問を試験と同じ時間で、解いて試験に慣れると良いかもしれません。
８ 計算問題は1問 分間で解けるように練習してください。問題を見てどこに
注目するか浮かぶようにしてください。
９ 合格すると自分を信じてください これが一番大事です。
１０ とにかく毎日勉強することが大事です。
１１ 覚えにくいときは声を出して覚えてください。
１２ 語呂合わせで覚えるのも良いかもしれません。第15 回建設業経理士検定試験
１級財務分析試験問題
注 意 事 項
1. 解答は、解答用紙に指定された解答欄内に記入してください。解答欄外に記入さ
れているものは採点しません。
2. 金額の記入にあたっては、以下のとおりとし、1ますごとに数字を記入してくだ
さい。
3. 解答は、指定したワク内に明瞭に記入してください。判読し難い文字が記入され
ている場合、その解答欄については採点しません。
4. 消費税については、設問で消費税に関する指示がある場合のみ、これを考慮した
解答を作成してください。
5. 解答用紙には、氏名・受験番号シール貼付欄が2ヵ所あります。2ヵ所とも、氏名
はカタカナで記入し、受験番号は受験票に付いている受験番号シールを貼ってくだ
さい。なお、受験番号シールがないときは、自筆で受験番号を記入してください。
（氏名・受験番号が正しく表示されていないと、採点できない場合があります。）
←一の位
←十の位
←百の位
←千の位
←一万の位
←十万の位
←百万の位
←千万の位
←一億の位
－ 1 －
〔第1 問〕 次の設問に答えなさい。解答にあたっては、各設問とも指定した字数以内で記入すること。 (20 点)
問1 キャッシュ･フロー分析の意義を説明しなさい。(300 字以内)
問2 キャッシュ･フロー計算書の実数分析について説明しなさい。(200 字以内)
〔第 2 問〕 次の文の 口口 口 の中に入る適当な用語を下記の＜用語群＞の中から選び、その記号（ア～ハ）を解答用紙の所
定の欄に記入しなさい。 (15 点)
生産に使用された諸要素が、その活動の成果に有効に利用された度合いを示す指標を 口口1 口 という。 口口1 口 の
指標は、企業の生産効率の測定に有効であると同時に、 口口2 口 が合理的に実施されたかの判断にも利用されている。
口口1 口 の分子となる要素には、通常は 口口3 口 が採用される。収益性を高めるために企業内の人件費を削減し
た場合、他の条件が同じであれば、 口口3 口 は 口口4 口 。
口口1 口 の分母となる要素は、一般的には従業員数と設備資本投下額であり、従業員数を使った指標を 口口5 口 、
設備資本投下額を使った指標を 口口6 口 と呼ぶ。 口口5 口 は、１人当たり完成工事高と 口口7 口 に分解して分析し
たり、工事現場の機械化の水準を示す 口口8 口 と 口口9 口 に分解して分析することができる。
口口10 口 は人件費を 口口3 口 で除した比率であり、この数値が 口口11 口 ことは一面では望ましいが、それが過度
である場合には、企業活動の弾力性を失い、長期的には企業体質の弱体化を招く。
＜用語群＞
ア 大きくなる イ 活動性 ウ 活動成果の配分 エ 変わらない オ 完成工事高
カ 固定資産回転率 キ 固定比率 ク 資本集約度 コ 資本生産性 サ 自己資本
シ 生産性 ス 成長性 セ 設備投資効率 ソ 総資本 タ 総資本回転率
チ 総資本投資効率 ト 小さくなる ナ 付加価値 ニ 付加価値率 ネ 付加価値分配率
ノ 労働生産性 ハ 労働装備率
〔第3 問〕 次の＜資料＞に基づいて（Ａ）～（Ｄ）の金額を算定するとともに、立替工事高比率も算定し、解答用紙の所定の
欄に記入しなさい。なお、この会社の会計期間は1 年である。また、解答に際しての端数処理については、解答用紙
の指定のとおりとする。 (20 点)
＜資料＞
1．貸借対照表
貸借対照表
（単位：百万円）
（資産の部） （負債の部）
現金預金 × × × 支払手形 7,000
受取手形 6,200 工事未払金 × × ×
完成工事未収入金 （ Ａ ） 短期借入金 54,560
未成工事支出金 22,500 未払法人税等 1,440
材料貯蔵品 2,500 未成工事受入金 × × ×
流動資産合計 × × × 流動負債合計 × × ×
建物 41,000 長期借入金 × × ×
機械装置 15,500 固定負債合計 × × ×
工具器具備品 5,800 負債合計 × × ×
車両運搬具 × × × （純資産の部）
建設仮勘定 × × × 資本金 40,000
投資有価証券 78,500 資本剰余金 20,000
固定資産合計 152,800 利益剰余金 × × ×
純資産合計 （ Ｂ ）
資産合計 × × × 負債純資産合計 × × ×
－ 2 －
2．損益計算書（一部抜粋）
損益計算書
（単位：百万円）
完成工事高 × × ×
完成工事原価 （ Ｃ ）
完成工事総利益 × × ×
販売費及び一般管理費 26,820
営業利益 × × ×
営業外収益
受取利息配当金 （ Ｄ ）
その他 × × ×
営業外費用
支払利息 3,600
その他 500
経常利益 × × ×
3．関連データ（注1）
経営資本営業利益率 5.25％ 棚卸資産回転率 023.04回
流動比率（注2） 112.35％ 支払勘定回転率 4.00回
固定長期適合比率（注3） 95.50％ 現金預金手持月数 0.75月
経営資本回転期間 06.50月 金利負担能力 5.40倍
有利子負債月商倍率 2.47月
（注1） 期中平均値を使用することが望ましい比率についても、便宜上、期末残高の数値を
用いて算定している。
（注2） 流動比率の算定は、建設業特有の勘定科目の金額を控除する方法によっている。
（注3） 固定長期適合比率の算定は、一般的な方法によっている。
〔第4 問〕 次の＜資料＞に基づき、下記の設問に答えなさい。なお、解答に際しての端数処理については、解答用紙の指定の
とおりとする。 (15 点)
＜資料＞
第8 期・第9 期の完成工事高および総費用
完成工事高 総 費 用
第8 期 ￥25,800,000 ￥21,810,000
第9 期 ￥27,300,000 ￥22,740,000
問 1 高低２点法によって費用分解を行い、第9 期の固定費を求めなさい。
問 2 第9 期の限界利益を求めなさい。
問 3 損益分岐点の完成工事高を求めなさい。
問 4 分子に安全余裕の金額を用いて、第9 期の安全余裕率を求めなさい。
問 5 第10 期には経営能力拡大のため、￥646,000 の固定費の増加が見込まれている。第10 期の目標利益を￥5,130,000
とした場合の完成工事高を求めなさい。なお、変動費率は一定である。
－ 3 －
〔第5問〕 東北建設株式会社の第15期（決算日：平成×2年3月31日）及び第16期（決算日：平成×3年3月31日）の財務諸表並び
にその関連データは＜別添資料＞のとおりであった。次の設問に解答しなさい。 (30点)
問1 第16 期について、次の諸比率（Ａ～Ｊ）を算定しなさい。ただし、当座比率は、建設業特有の勘定科目の金額を控除
する方法により算定すること。
また，期中平均値を使用することが望ましい数値については、そのような処置をすること。なお，解答に際しての端
数処理については、解答用紙の指定のとおりとする。
Ａ 自己資本当期純利益率 Ｂ 当座比率 Ｃ 未成工事収支比率
Ｄ 必要運転資金月商倍率 Ｅ 完成工事未収入金滞留月数 Ｆ 純支払利息比率
Ｇ 経営資本回転率 Ｈ 付加価値率 Ｉ 資本集約度
Ｊ 営業キャッシュ･フロー対流動負債比率
問 2 同社の財務諸表とその関連データを参照しながら、次に示す文の 口口 口 の中に入れるべき最も適当な用語・数値
を下記の＜用語・数値群＞の中から選び、記号（ア～ホ）で解答しなさい。期中平均値を使用することが望ましい数値
については、そのような処置をし、小数点第３位を四捨五入している。
企業に投下された資本の総合的、包括的な収益力を分析する際に、資本の構成内容に左右されない資本の運用効率を
把握するためには、分子に 口口1 口 を用いて算定した指標を使用することが望ましい。なぜなら、分子の利益には
口口2 口 控除前の利益を用いた方が適切だからである。第 16 期の比率は 口口3 口 ％である。しかし、一般的には
口口2 口 控除後の利益を使った指標である 口口4 口 が使用されることが多い。
口口4 口 を高めるためには、企業の経常的経営活動の収益性をあらわす指標である 口口5 口 を高めることが必要
である。第 16 期の比率は 口口6 口 ％である。また、 口口5 口 だけでなく、 口口7 口 を高めることも、収益性を高
めるための要素である。 口口7 口 は、資産、負債に区分して分析することができるが、 口口8 口 は在庫状態の適否
を判断するための指標でもある。第 16期の 口口8 口 は 口口9 口 回である。ただし、建設業では工事材料が工事のつ
ど必要に応じて購入されるのが通例であるから、 1 10 を使った方が好ましいといえる。
＜用語・数値群＞
ア 営業外損益 イ 営業利益 ウ 受取勘定回転率 エ 完成工事高経常利益率
オ 経営資本営業利益率 カ 財務レバレッジ キ 事業利益 ク 自己資本当期純利益率
コ 総資本回転率 サ 設備投資効率 シ 総資本経常利益率 ス 損益分岐点比率
セ 棚卸資産回転率 ソ 他人資本利子 タ 当期純利益 チ 未成工事支出金回転率
ト 0.47 ナ 0.49 ニ 0.62 ネ 0.74
ノ 0.77 ハ 0.80 フ 2.15 ヘ 5.58
ホ 7.69
－ 4 －
第5問＜別添資料＞
東北建設株式会社の第15期及び第16期の財務諸表並びにその関連データ
貸 借 対 照 表
（単位：百万円）
第15期 第16期 第15期 第16期
平成×2年3月31日現在平成×3年3月31日現在 平成×2年3月31日現在平成×3年3月31日現在
（資産の部） （負債の部）
Ⅰ 流動資産 Ⅰ 流動負債
現金預金 38,400 33,600 支払手形 16,500 16,800
受取手形 21,750 11,250 工事未払金 120,000 111,000
完成工事未収入金 96,000 116,250 短期借入金 24,000 31,200
有価証券 9,000 12,600 未払金 3,510 3,900
未成工事支出金 184,500 156,000 未払法人税等 1,500 360
材料貯蔵品 2,200 1,990 未成工事受入金 120,900 101,500
短期貸付金 10,500 12,600 完成工事補償引当金 600 1,050
繰延税金資産 5,400 4,590 工事損失引当金 390 330
その他流動資産 2,190 3,270 その他流動負債 2,700 2,310
貸倒引当金 △ 5,040 △ 5,550 ［流動負債合計］ 290,100 268,450
［流動資産合計］ 364,900 346,600 Ⅱ 固定負債
Ⅱ 固定資産 社債 18,000 18,000
1．有形固定資産 長期借入金 30,000 27,000
建物 5,400 8,250 繰延税金負債 10,800 7,400
構築物 1,360 1,540 退職給付引当金 6,600 8,100
機械装置 1,200 990 ［固定負債合計］ 65,400 60,500
車両運搬具 60 30 負債合計 355,500 328,950
工具器具備品 780 630 （純資産の部）
土地 15,000 13,560 Ⅰ 株主資本
建設仮勘定 1,200 900 1．資本金 40,000 40,000
有形固定資産合計 25,000 25,900 2．資本剰余金
2．無形固定資産 資本準備金 25,500 25,500
借地権 2,100 2,100 資本剰余金合計 25,500 25,500
ソフトウェア 3,500 3,200 3．利益剰余金
無形固定資産合計 5,600 5,300 利益準備金 7,500 7,500
3．投資その他の資産 その他利益剰余金 42,300 39,450
投資有価証券 72,000 58,000 利益剰余金合計 49,800 46,950
長期貸付金 7,800 7,800 4．自己株式 △ 7,500 △ 7,500
その他投資 4,440 4,260 ［株主資本合計］ 107,800 104,950
貸倒引当金 △ 240 △ 360 Ⅱ 評価・換算差額等
投資その他の資産合計 84,000 69,700 その他有価証券評価差額金16,200 13,600
［固定資産合計］ 114,600 100,900 ［評価・換算差額等合計］ 16,200 13,600
純資産合計 124,000 118,550
資産合計 479,500 447,500 負債純資産合計 479,500 447,500
〔付記事項〕
1．流動資産中の貸倒引当金は、受取手形と完成工事未収入金に対して設定されたものである。
2．その他流動資産は営業活動に伴うものであるが、当座の支払能力を有するものではない。
3．投資その他の資産は、すべて営業活動に直接関係していない資産である。
4．引当金及び有利子負債に該当する項目は、貸借対照表に明記したもの以外にはない。
5．第16期において繰越利益剰余金を原資として実施した配当の額は3,300百万円である。
－ 5 －
損 益 計 算 書
（単位：百万円）
第15期
自 平成× 1 年4 月 1 日
至 平成× 2 年3 月3 1 日
第16期
自 平成× 2 年4 月 1 日
至 平成× 3 年3 月3 1 日
Ⅰ 完成工事高 329,500 370,500
Ⅱ 完成工事原価 299,700 342,000
完成工事総利益 29,800 28,500
Ⅲ 販売費及び一般管理費 26,850 26,700
営業利益 2,950 1,800
Ⅳ 営業外収益
受取利息 240 270
有価証券利息 360 360
受取配当金 600 480
その他営業外収益 660 1,860 660 1,770
Ⅴ 営業外費用
支払利息 840 810
社債利息 360 360
その他営業外費用 150 1,350 120 1,290
経常利益 3,460 2,280
Ⅵ 特別利益 1,200 600
Ⅶ 特別損失 1,950 900
税引前当期純利益 2,710 1,980
法人税、住民税及び事業税 1,300 810
法人税等調整額 550 1,850 720 1,530
当期純利益 860 450
〔付記事項〕
1．第16 期における有形固定資産の減価償却費及び無形固定資産の償却費の合計額は1,890 百万円である。
2．その他営業外費用には、他人資本に付される利息は含まれていない。
キャッシュ・フロー計算書（要約）
（単位：百万円）
第15期
自 平成× 1 年4 月 1 日
至 平成× 2 年3 月3 1 日
第16期
自 平成× 2 年4 月 1 日
至 平成× 3 年3 月3 1 日
Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー3,360 1,020
Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー△5,430 △6,720
Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー△12,630 900
Ⅳ 現金及び現金同等物の増加額 △14,700 △4,800
Ⅴ 現金及び現金同等物の期首残高 53,100 38,400
Ⅵ 現金及び現金同等物の期末残高 38,400 33,600
完成工事原価報告書 各期末時点の総職員数
（単位：百万円）
第15 期 第16 期
総職員数 3,420 人 3,180 人
第15期
自 平成× 1 年4 月 1 日
至 平成× 2 年3 月3 1 日
第16期
自 平成× 2 年4 月 1 日
至 平成× 3 年3月3 1 日
Ⅰ 材料費 47,520 56,400
Ⅱ 労務費 45,300 51,300
（うち労務外注費） （37,950） （39,450）
Ⅲ 外注費 181,380 208,500
Ⅳ 経費 25,500 25,800
完成工事原価 299,700 342,000
まず初めに下記等の語句を百回くらい書いて覚えてください。
仕訳問題集に仕訳があります。この語句の組み合わせを覚えることが大事になります。意味も覚えてください。例当座預金 会社名義の銀行貯金 手形を発行可能
当座預金 1 0 0 0 0 0 Ａ 現金 1 0 0 0 0 0
未成工事受入金 160;2600000 完成工事高 5000000
完成工事未収入金24000000
完成工事原価 60; 4500000 未成工事支出金4500000
投資有価証券 2 4 6 0 0 0 0 当座預金 2 4 6 0 0 0 0
未成工事支出金1 8 5 0 0 0 0 0 当座預金８５０００００
支払手形１００００００
雑損失 2 4 3 0 0 現金 2 4 3 0 0
修繕引当金500,000 当座預金 ９０００００
機械装置400,000
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