財務分析9回
来ていただいてありがとうございます。
私が2級を取得したのは、43歳の時でした。会社から取得の依頼がありましたので、
勉強することになりました。体が弱く(腎臓病)勉強もきついのですが、何とか勉強しました。松本講師のセミナーに参加しました。まず仕訳の用語を百回も書いて覚えました。松本講師の解き方を参考に計算問題を何回も解きました。無事に1回で合格しました。当社の問題集は松本講師の解き方が掲載されています。ぜひ参考にしていただいて合格してください
当社の流れ
1 問題集を購入していただきます。
2 毎日取り組んでいただきます。
3 質問がある場合は、メールで当社へ質問してください。
4 期間は2級で、3ケ月は必要と思います。1級は1年間必要かと思います。
5 仕訳は問題を見て解答が浮かぶようになると良いと思います。
6 1級は語句の意味を理解してください。
7 過去問を試験と同じ時間で、解いて試験に慣れると良いかもしれません。
8 計算問題は1問 分間で解けるように練習してください。問題を見てどこに
注目するか浮かぶようにしてください。
9 合格すると自分を信じてください これが一番大事です。
10 とにかく毎日勉強することが大事です。
11 覚えにくいときは声を出して覚えてください。
12 語呂合わせで覚えるのも良いかもしれません。
第9 回建設業経理士検定試験
1 級財務分析試験問題
注 意 事 項
1. 解答は、解答用紙に指定された解答欄内に記入してください。解答欄外に記入さ
れているものは採点しません。
2. 数字の記入にあたっては、以下のとおりとし、1ますごとに数字を記入してくだ
さい。
3. 解答は、指定したワク内に明瞭に記入してください。判読し難い文字が記入され
ている場合、その解答欄については採点しません。
4. 消費税については、設問で消費税に関する指示がある場合のみ、これを考慮した
解答を作成してください。
5. 解答用紙には、氏名・受験番号シール貼付欄が2ヵ所あります。2ヵ所とも、氏名
はカタカナで記入し、受験番号は受験票に付いている受験番号シールを貼ってくだ
さい。なお、受験番号シールがないときは、自筆で受験番号を記入してください。
(氏名・受験番号が正しく表示されていないと、採点できない場合があります。)
←一の位
←十の位
←百の位
←千の位
←一万の位
←十万の位
←百万の位
←千万の位
←一億の位
←小数点第二位
←小数点第一位
←一の位
←十の位
←百の位
− 1 −
〔第1 問〕 次の設問に答えなさい。解答にあたっては、各設問とも指定した字数以内で記入すること。 (20 点)
問 1 財務諸表分析という場合、損益計算書および貸借対照表から得られる情報に加えてキャッシュ・フロー計算書に基づ
く分析が重要である。その理由を説明しなさい。(350字以内)
問 2 キャッシュ・フロー計算書を用いた財務分析比率のうち、流動性の分析に関する比率(流動性比率)を1つ挙げ、そ
の内容を説明しなさい。(150字以内)
〔第 2 問〕 次の文の 口口 口 の中に入る適当な用語を下記の<用語群>の中から選び、その記号(ア〜ホ)を解答用紙の所
定の欄に記入しなさい。ただし、同一の用語を解答欄において2 回以上用いてはならない。 (15 点)
成長性の分析においては、どのような指標を比較するかによって、 口口1 口 を比較する方法と 口口2 口 を比較す
る方法という 2つの方法が挙げられるが、 口口2 口 表示の指標では 口口3 口 が隠れてしまうため、多くは 口口1 口
表示の指標を対比して成長性を測定する傾向にある。また、成長性を比率で表現する場合には、 口口4 口 と 口口5 口
の方式があるが、成長性の分析で最も多用されるのは 口口5 口 分析である。
さて、成長性を把握する指標のうち 口口6 口 口口5 口 が、成長性の基本的指標として重視される。すなわち、建
設業においては、 口口6 口 が企業の規模を示す指標であり、かつ 口口7 口 や 口口8 口 の本源的な源泉を示すもので
ある。 口口7 口 の 口口5 口 は、一般的には、生産性の成長を示すものと解される。ただし、 口口7 口 は、 口口9 口
や 口口10 口 のような費用が増加した場合でも高まるものであるから、この指標が高くなることが 口口8 口 の成長を
反映するとは限らない。企業の経営政策の是非を論じる場合には、 口口8 口 のうち企業の経常的、正常的な活動の成
果である 口口11 口 の動向に注目することが大切であるから、成長性の分析においては、 口口6 口 の 口口5 口 よりも
口口11 口 の 口口5 口 の方が適切な指標といえる。
企業の経営成果は、究極的には、 口口12 口 の増加に結びつくものであるから、成長性の総合的な判定のために、
口口12 口 口口5 口 を測定することは有意義である。ただし、基本的な設備投資のためにする他人資本調達は、
口口10 口 や設備に係る 口口13 口 の増加を招くものであるから、 口口12 口 の増加率がプラスでも良い方向の示唆とは
限らないので、他の分析結果とのバランスを勘案する必要がある。
<用語群>
ア 貸借対照表 イ 損益計算書 ウ 当期実績値 エ 前期実績値 オ 完成工事高
カ 営業利益 キ 経常利益 ク 絶対額 コ 総資本 サ 他人資本
シ 当期純利益 ス 付加価値 セ 比率 ソ 指数法 タ 増減率
チ 考課法 ト 実数 ナ 成長率 ニ 利益 ネ 受取利息
ノ 支払利息 ハ 材料費 フ 外注費 へ 減価償却費 ホ 人件費
〔第3 問〕 次の<資料>に基づいて(A)〜(D)の金額を算定するとともに、資本集約度も算定し、解答用紙の所定の欄に
記入しなさい。この会社の会計期間は1 年である。なお、解答に際しての端数処理については、解答用紙の指定のと
おりとする。 (15 点)
− 2 −
<資料>
1.貸借対照表
貸借対照表
(単位:百万円)
(資産の部) (負債の部)
現金及び預金 1,200 支払手形 ( B )
受取手形 25,000 工事未払金 23,000
完成工事未収入金 32,700 短期借入金 × × ×
未成工事支出金 ( A ) 未払法人税等 405
材料貯蔵品 × × × 未成工事受入金 × × ×
流動資産合計 × × × 流動負債合計 110,000
建物 6,600 長期借入金 × × ×
機械装置 4,000 固定負債合計 × × ×
工具器具備品 900 負債合計 ( C )
建設仮勘定 300 (純資産の部)
投資有価証券 5,000 資本金 18,000
固定資産合計 16,800 資本剰余金 8,000
利益剰余金 × × ×
純資産合計 × × ×
資産合計 × × × 負債純資産合計 × × ×
2.損益計算書(一部抜粋)
損益計算書
(単位:百万円)
完成工事高 × × ×
完成工事原価 × × ×
完成工事総利益 × × ×
販売費及び一般管理費 7,200
営業利益 ( D )
営業外収益 180
営業外費用 990
経常利益 × × ×
3.関連データ(注1)
自己資本経常利益率5.40% 完成工事高総利益率 5.50%
未成工事収支比率 75.00% 流動負債比率 145.00%(注2)
借入金依存度 9.90% 固定比率 48.00%
負債回転期間 8.00 月 純支払利息比率 0.30%
支払勘定回転率 4.00 回 受取利息配当金 150 百万円
支払利息 690 百万円 総職員数 1,250 人
(注1)算定にあたって期中平均値を使用することが望ましい比率についても、便宜上、期末残高の数値を用
いて算定している。
(注2)流動負債比率の算定は、建設業特有の勘定科目の金額を控除する方法によっている。
〔第4 問〕 次の<資料>は、東京建設株式会社の損益計算書と完成工事原価報告書である。これに基づき次の設問に答えなさ
い。なお、解答に際しての端数処理については、解答用紙の指定のとおりとする。 (20 点)
<資料>
損益計算書(一部抜粋) 完成工事原価報告書
(単位:千円) (単位:千円)
完成工事高 925,000 T.材料費 166,500
完成工事原価 555,000 U.労務費 222,000
完成工事総利益 370,000 V.外注費 122,100
販売費及び一般管理費 340,000 W.経費 44,400
営業利益 30,000 完成工事原価 555,000
− 3 −
問1 変動費率を求めなさい。
問2 限界利益率を求めなさい。
問3 損益分岐点の売上高を求めなさい。
問4 目標利益を50,000 千円としたときの売上高を求めなさい。
問5 分子に安全余裕額を用いた場合の安全余裕率を求めなさい。
〔第5 問〕 弘前建設株式会社の第70 期(決算日:平成×3 年3 月31 日)及び第71 期(決算日:平成×4 年3 月31 日)の財務
諸表並びにその関連データは<別添資料>のとおりであった。次の設問に解答しなさい。 (30 点)
問1 第71 期について、下記の諸比率(A〜J)を算定しなさい。期中平均値を使用することが望ましい数値については、
そのような処置をすること。なお、解答に際しての端数処理については、解答用紙の指定のとおりとする。
A 総資本事業利益率 B 自己資本当期純利益率 C 完成工事高キャッシュ・フロー率
D 立替工事高比率 E 必要運転資金月商倍率 F 負債比率
G 有利子負債月商倍率 H 金利負担能力 I 経営資本回転率
J 設備投資効率
問 2 同社の財務諸表とその関連データを参照しながら、次に示す文の 口口 口 の中に入れるべき最も適当な用語・数値
を下記の<用語・数値群>の中から選び、記号(ア〜モ)で解答しなさい。期中平均値を使用することが望ましい数値
については、そのような処置をし、小数点第3位を四捨五入している。
(1) 損益計算書に関する趨勢比率分析は、 口口1 口 損益計算書を作成することによって行われる。ただし、この作成
に当たっては、 口口2 口 の年度を基準年度として選択する必要がある。第 70 期を基準年度として、第 70 期及び第
71期の営業利益までの 口口1 口 損益計算書を作成した場合、第 71期においては営業利益が 口口3 口 %減少してい
ること、また、完成工事高の減少に対して 口口4 口 に対する対応の遅れが読み取れる。
(2) 口口5 口 の滞留月数は、月次の 口口5 口 回転率を意味する。同社の第 71期の 口口5 口 滞留月数は 口口6 口 月
である。また、第 71期の 口口5 口 回転率は 口口7 口 回である。ただし、完成工事は発注者に早期に引き渡される
ことから、建設業では 口口5 口 のうち仕掛品たる 口口8 口 が主に問題とされる。この 口口8 口 の発生態様は、企
業規模のみならず 口口9 口 によって大きく変化するものであるから、 口口5 口 滞留月数をみる場合には、これらを
考慮のうえ、資金効率の良否を判定する必要がある。
<用語・数値群>
ア 完成工事未収入金 イ 未成工事支出金 ウ 未成工事受入金 エ 販売費及び一般管理費
オ 完成工事原価 カ 受取勘定 キ 棚卸資産 ク 固定資産
コ 構成比率 サ 百分率 シ 趨勢 ス 理想的な状況
セ 正常な状態 ソ 受注内容 タ 信用供与 チ 0.93
ト 2.11 ナ 2.37 ニ 2.41 ネ 2.55
ノ 2.97 ハ 4.70 フ 4.97 へ 5.06
ホ 5.68 ム 30.34 モ 69.66
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第5問<別添資料>
弘前建設株式会社の第70期及び第71期の財務諸表並びにその関連データ
貸 借 対 照 表
(単位:百万円)
第70期 第71期 第70期 第71期
平成×3年3月31日現在平成×4年3月31日現在 平成×3年3月31日現在平成×4年3月31日現在
(資産の部) (負債の部)
T 流動資産 T 流動負債
現金預金 12,500 8,100 支払手形 20,300 13,300
受取手形 18,800 19,300 工事未払金 74,000 55,000
完成工事未収入金 66,200 68,900 短期借入金 19,000 20,300
有価証券 3,600 2,310 コマーシャル・ペーパー 700 800
未成工事支出金 115,700 81,800 未払金 800 300
材料貯蔵品 150 160 未払法人税等 1,800 2,250
短期貸付金 13,800 12,500 未成工事受入金 71,450 51,700
その他流動資産 850 930 完成工事補償引当金 410 370
貸倒引当金 △ 6,200 △ 5,900 賞与引当金 800 700
[流動資産合計] 225,400 188,100 その他流動負債 740 680
U 固定資産 [流動負債合計] 190,000 145,400
1.有形固定資産 U 固定負債
建物 7,840 7,400 長期借入金 900 800
構築物 380 350 繰延税金負債 630 700
機械装置 390 320 退職給付引当金 5,700 5,800
車両運搬具 30 33 [固定負債合計] 7,230 7,300
工具器具備品 350 310 負債合計 197,230 152,700
土地 20,300 19,551 (純資産の部)
建設仮勘定 10 36 T 株主資本
有形固定資産計 29,300 28,000 1.資本金 20,000 20,000
2.無形固定資産 2.資本剰余金
ソフトウェア 600 400 資本準備金 15,300 15,300
無形固定資産計 600 400 資本剰余金計 15,300 15,300
3.投資その他の資産 3.利益剰余金
投資有価証券 21,600 20,600 利益準備金 5,000 5,000
長期貸付金 6,600 5,050 その他利益剰余金
その他投資 1,160 360 任意積立金 41,300 40,200
貸倒引当金 △ 660 △ 510 繰越利益剰余金 6,250 9,550
投資その他の資産計 28,700 25,500 利益剰余金計 52,550 54,750
[固定資産合計] 58,600 53,900 4.自己株式 △ 2,300 △ 2,300
[株主資本合計] 85,550 87,750
U 評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金1,220 1,550
[評価・換算差額等合計] 1,220 1,550
純資産合計 86,770 89,300
資産合計 284,000 242,000 負債純資産合計 284,000 242,000
(注記事項) 受取手形割引高 第70期:500百万円 第71期:830百万円
〔付記事項〕
1.流動資産中の貸倒引当金は、受取手形と完成工事未収入金に対して設定されたものである。
2.その他流動資産は営業活動に伴うものであるが、当座の支払能力を有するものではない。
3.投資その他の資産は、すべて営業活動に直接関係していない資産である。
4.その他流動負債には、引当金及び有利子負債は含まれていない。
5.第71期において繰越利益剰余金を原資として実施した配当の額は、2,200百万円である。
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損 益 計 算 書
(単位:百万円)
第70 期
自 平成×2 年4 月1 日
至 平成×3 年3 月31 日
第71 期
自 平成×3 年4 月1 日
至 平成×4 年3 月31 日
T 完成工事高 228,000 209,040
U 完成工事原価 201,200 187,040
完成工事総利益 26,800 22,000
V 販売費及び一般管理費 17,900 15,800
営業利益 8,900 6,200
W 営業外収益
受取利息 340 340
有価証券利息 220 70
受取配当金 460 360
その他営業外収益 60 1,080 90 860
X 営業外費用
支払利息 210 210
有価証券評価損 60 65
その他営業外費用 60 330 45 320
経常利益 9,650 6,740
Y 特別利益 800 1,200
Z 特別損失 2,400 500
税引前当期純利益 8,050 7,440
法人税、住民税及び事業税 3,460 3,390
法人税等調整額 △ 210 3,250 △ 350 3,040
当期純利益 4,800 4,400
〔付記事項〕
1.第71 期における有形固定資産の減価償却費及び無形固定資産の償却費の合計額は880 百万円である。
2.第70 期のその他営業外費用には手形割引料15 百万円が含まれている。また、第71 期のその他営業外費用には手形割引
料25 百万円が含まれている。これ以外に、第70 期及び第71 期のその他営業外費用に他人資本に付される利息は含まれ
ていない。
キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
第70 期
自 平成×2 年4 月1 日
至 平成×3 年3 月31 日
第71 期
自 平成×3 年4 月1 日
至 平成×4 年3 月31 日
T 営業活動によるキャッシュ・フロー4,820 △ 10,100
U 投資活動によるキャッシュ・フロー2,960 7,550
V 財務活動によるキャッシュ・フロー△ 3,410 △ 1,850
W 現金及び現金同等物の増加・減少額4,370 △ 4,400
X 現金及び現金同等物の期首残高 8,130 12,500
Y 現金及び現金同等物の期末残高 12,500 8,100
完成工事原価報告書 各期末時点の総職員数
(単位:百万円)
第70 期 第71 期
1,650 人 1,610 人
第70 期
自 平成×2 年4 月 1 日
至 平成×3 年3 月31 日
第71 期
自 平成×3 年4 月1 日
至 平成×4 年3 月31 日
T 材料費 34,200 32,240
U 労務費 40,100 34,200
(うち労務外注費) (29,800) (25,700)
V 外注費 90,800 88,700
W 経費 36,100 31,900
完成工事原価 201,200 187,040
まず初めに下記等の語句を百回くらい書いて覚えてください。
仕訳問題集に仕訳があります。この語句の組み合わせを覚えることが大事になります。意味も覚えてください。例当座預金 会社名義の銀行貯金 手形を発行可能
当座預金 1 0 0 0 0 0 A 現金 1 0 0 0 0 0
未成工事受入金 160;2600000 完成工事高 5000000
完成工事未収入金24000000
完成工事原価 60; 4500000 未成工事支出金4500000
投資有価証券 2 4 6 0 0 0 0 当座預金 2 4 6 0 0 0 0
未成工事支出金1 8 5 0 0 0 0 0 当座預金8500000
支払手形1000000
雑損失 2 4 3 0 0 現金 2 4 3 0 0
修繕引当金500,000 当座預金 900000
機械装置400,000
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