財務分析12回
来ていただいてありがとうございます。
私が2級を取得したのは、43歳の時でした。会社から取得の依頼がありましたので、
勉強することになりました。体が弱く(腎臓病)勉強もきついのですが、何とか勉強しました。松本講師のセミナーに参加しました。まず仕訳の用語を百回も書いて覚えました。松本講師の解き方を参考に計算問題を何回も解きました。無事に1回で合格しました。当社の問題集は松本講師の解き方が掲載されています。ぜひ参考にしていただいて合格してください
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2 毎日取り組んでいただきます。
3 質問がある場合は、メールで当社へ質問してください。
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5 仕訳は問題を見て解答が浮かぶようになると良いと思います。
6 1級は語句の意味を理解してください。
7 過去問を試験と同じ時間で、解いて試験に慣れると良いかもしれません。
8 計算問題は1問 分間で解けるように練習してください。問題を見てどこに
注目するか浮かぶようにしてください。
9 合格すると自分を信じてください これが一番大事です。
10 とにかく毎日勉強することが大事です。
11 覚えにくいときは声を出して覚えてください。
12 語呂合わせで覚えるのも良いかもしれません。第12 回建経1級分析−模範解答
1 資格試験と就職に強い学校
平成24 年度 大栄経理学院
第12 回建設業経理士試験 模範解答
1 級
財務分析
〔第1問〕
問1
工事が完成し、かつ原価が確定するまで、損益が確定しないのが通例である。また、工事そのものの個別性
が強いこと、それ故に利益率は個々の工事によって異なることが多いという特性が認められる。
問2
工事関連の資金立替状況は、工事に関係する固有の流動性、すなわち支払能力を知る上で必要不可欠といえ
る。工事関連の資金立替状況を示す指標として、次の2つが挙げられる。@未成工事収支比率は、1つの工事
について、未成工事受入金が未成工事支出金を上回っていれば、当該工事に関しては、資金負担はなくなるわ
けである。よって、未成工事収支比率が100%以上であれば、請負工事に対する支払能力は十分といえる。A
立替工事高比率は、すでに完成・引渡した工事をも含めた工事関連の資金立替状況を分析したものである。こ
の指標が高いことは、工事関係のキャッシュ・フローがスムーズでないこと、すなわち資金の滞りが高いこと
を意味する。よって、一般にはこの比率は低いことが良好といえる。
〔第2問〕
記号(ア〜ネ)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
キ ウ エ シ ス ナ ネ コ サ チ
〔第3問〕
(A) 11,220 百万円( 百万円未満を切り捨て)
(B) 26,800 百万円( 同上)
(C) 9,840 百万円( 同上)
(D) 13,000 百万円( 同上)
完成工事高経常利益率 1.86 % (小数点第3 位を四捨五入し、第2 位まで記入)
第12 回建経1級分析−模範解答
2 資格試験と就職に強い学校
〔第4問〕
問1 40.0 % (小数点第2 位を四捨五入し、第1 位まで記入)
問2 2,100 百万円 ( 百万円未満を切り捨て)
問3 1,700 百万円 ( 同上)
問4 80.0 % (小数点第2 位を四捨五入し、第1 位まで記入)
〔第5問〕
問1
A 総資本事業利益率 2.71 % (小数点第3 位を四捨五入し、第2 位まで記入)
B 経営資本営業利益率 3.10 % ( 同上)
C 完成工事高キャッシュ・フロー率 0.71 % ( 同上)
D 立替工事高比率 30.07 % ( 同上)
E 運転資本保有月数 0.53 月 ( 同上)
F 営業キャッシュ・フロー対流動負債比率 2.06 % ( 同上)
G 有利子負債月商倍率 1.31 月 ( 同上)
H 支払勘定回転率 3.46 回 ( 同上)
I 付加価値率 21.75 % ( 同上)
J 労働装備率 9 百万円( 百万円未満を切り捨て)
問2
(1)記号(ア〜モ)
1 2 3 4 5
エ ク チ コ ソ
(2)記号(ア〜モ)
6 7 8 9
サ シ フ ナ
第12 回建経1級分析−模範解答
3 資格試験と就職に強い学校
〈財務分析解説〉
〔第1問〕
問1
建設業の業務は通常、発注者と建設業者との間の契約に基づいて着手される。この請負契約は、工事内容、請
負代金の額および支払方法、工事着手、完成の時期等を記載した契約書の形態を採用する。なお、請負代金の額
は、実費保証契約方式(工事原価に一般管理費および利益を保証する契約)によることもあるが、多くの場合は総
額(定額)請負契約方式が採用されている。
わが国で比較的多い後者、すなわち工事代金の総額まで定額で確定して契約する方式の場合には、工事が完成
し、かつ原価が確定するまで、損益が確定しないのが通例である。また、この契約による受注ということからし
て、工事そのものの個別性が強いこと、それ故に、利益率は個々の工事によって異なることが多いという特性が
認められる。
問2
工事関連の資金立替状況は、工事に関係する固有の流動性、すなわち支払能力を知る上で必要不可欠といえる。
工事関連の資金立替状況を示す指標は次の2つが挙げられる。@未成工事収支比率は、1つの工事について、
未成工事受入金が未成工事支出金を上回っていれば、当該工事に関しては、資金負担はなくなるわけである。し
たがって、未成工事収支比率が100%以上であれば、請負工事に対する支払能力は十分という解釈が成立する。
A立替工事高比率は、@は現在業務進行中の工事に関する立替状況を分析するものであるが、ここにいう立替工
事高比率は、すでに完成・引渡した工事をも含めた工事関連の資金立替状況を分析するものである。
この指標の高いことは、工事関係のキャッシュ・フローがスムーズでないこと、すなわち資金の滞りが高いこ
とを意味する。したがって、一般には、この比率は低いことが良好である。
〔第2問〕
資本構造分析および損益計算書の面からの健全性分析に関する穴埋め問題である。
資本構造分析の中核は、総資本に占める自己資本の比率を示す自己資本比率である。これと同様の意義をもつ
比率は、流動負債と固定負債の合計である負債総額と、これを担保する自己資本との比率で負債比率という。こ
の負債比率が100%以下に留まることは、他人資本のすべてを自己資本で担保していることを示し、その意味で
は理想的に健全な状況をあらわしているということができる。
他人資本は、実質的に自己資本と同様の効果をもたらすため、これを活用して資本利益率を高める行動を実行
することが可能である。すなわち、総資本利益率が他人資本利子率を上回っているときに、借入金依存度を増加
させても、それ以上の収益が達成されるので、全体の利益は増加することになる。これは、他人資本が梃(てこ)
の役目を果たしているようなことから、財務レバレッジといわれる。なお、上記の総資本利益率の算定に用いる
利益は、総資本の運用効率を図るものであるので、経常利益ではなく、総合的な経常収益力を把握するためには、
他人資本利子控除前の利益を分子に用いた事業利益が適切である。
借入金依存度を、営業利益と営業外収益の中心である受取利息との合計額をもって充足できているかどうかを
判定する比率として金利負担能力(インタレスト・カバレッジ)がある。この比率は、損益計算書の面から健全性
を分析する手法といえる。
第12 回建経1級分析−模範解答
4 資格試験と就職に強い学校
〔第3問〕
総資本当期純利益率(%)=
総資本
当期純利益
×100=
総資本
1,176百万円
×100=1.40%
総資本=1,176 百万円÷1.40%=84,000 百万円
固定資産=84,000 百万円−70,560 百万円=13,440 百万円
固定比率(%)=
自己資本
固定資産
×100=
自己資本
13,440百万円
×100=67.20%
自己資本=20,000 百万円
固定長期適合比率(%):
自己資本+固定負債
固定資産
×100=
20,000百万円+固定負債
13,440百万円
×100=42.00%
固定負債=12,000 百万円
社債=12,000 百万円−9,500 百万円=2,500 百万円
流動負債=84,000 百万円−12,000 百万円−20,000 百万円=52,000 百万円
流動負債比率(%)=
自己資本
流動負債−未成工事受入金
×100=
20,000百万円
52,000百万円−未成工事受入金
×100=195.00%
未成工事受入金=13,000 千円・・・( D )
借入金依存度(%):
総資本
短期借入金+長期借入金+社債
×100
=
84,000百万円
短期借入金+9,500百万円+2,500百万円
×100=26.00%
短期借入金=9,840 百万円・・・( C )
総資本回転率(回)=
総資本
完成工事高
=
84,000百万円
完成工事高
=1.25 回
完成工事高=84,000 百万円×1.25 回=105,000 百万円
完成工事原価=105,000 百万円−12,600 百万円=92,400 百万円
棚卸資産滞留月数(月):
完成工事高 12
未成工事支出金+材料貯蔵品
÷
=
105,000百万円 12
未成工事支出金+325百万円
÷
=3.10 月
未成工事支出金=26,800 百万円・・・( B )
純支払利息比率(%):
完成工事高
支払利息−受取利息配当金
×100=
105,000百万円
支払利息−20百万円
×100=0.60%
支払利息=650 百万円
経常利益=2,620 百万円+20 百万円+60 百万円−650 百万円−97 百万円=1,953 百万円
税引前当期純利益=1,953 百万円+40 百万円−57 百万円=1,936 百万円
法人税等=1,936 百万円−1,176 百万円=760 百万円
受取勘定回転率(回)=
受取手形+完成工事未収入金
完成工事高
=
受取手形+23,780百万円
105,000百万円
=3.00 回
受取手形=11,220 百万円・・・( A )
完成工事高経常利益率(%):
完成工事高
経常利益
×100=
105,000百万円
1,953百万円
×100=1.86%
第12 回建経1級分析−模範解答
5 資格試験と就職に強い学校
〔第4問〕
問1 限界利益率(%):
完成工事高
完成工事高−変動費
×100=
2,800百万円
2,800百万円−1,680百万円
×100=40.0%
※変動費:営業利益段階で計算するため、完成工事原価を変動費と考える。
問2 損益分岐点売上高(百万円):
限界利益率
固定費
=
40%
840百万円
=2,100 百万円
問3 変動費(百万円)=完成工事原価+支払利息を除く営業外費用−営業外収益
=1.680 百万円+30 百万円−10 百万円=1,700 百万円
問4 損益分岐点比率(%)=
完成工事総利益+営業外収益−支払利息を除く営業外費用
販売費及び一般管理費+支払利息
×100
=
1,120百万円+10百万円−30百万円
840百万円+40百万円
×100=80.0%
〔第5問〕
問1
A 総資本事業利益率(%):
総資本(期中平均)
事業利益
×100=
(121,800百万円+125,200百万円) 2
3,350百万円
÷
×100
=2.712・・・ → 2.71%
※ 事業利益=経常利益+借入金利息+手形割引料+社債利息+その他他人資本に付される利息
=2,650百万円+700百万円=3,350百万円
B 経営資本営業利益率(%):
経営資本(期中平均)
営業利益
×100=
(107,520百万円+111,810百万円) 2
3,400百万円
÷
×100
=3.100・・・ → 3.10%
※ 経営資本=総資本−(建設仮勘定+未稼働資産+投資資産+繰延税金資産+繰延資産+その他営業活
動に直接参加していない資産)
第23期=121,800百万円−(120百万円+13,550百万円+610百万円)=107,520百万円
第24期=125,200百万円−(180百万円+12,300百万円+910百万円)=111,810百万円
C 完成工事高キャッシュ・フロー率(%)=
完成工事高
純キャッシュ・フロー
×100
=
181,020百万円
1,290百万円
×100=0.712・・・ → 0.71%
※ 純キャッシュ・フロー
=当期純利益(税引後)±法人税等調整額+減価償却実施額+引当金増減額−剰余金の配当の額
=820百万円−140百万円+800百万円+130百万円−320百万円
=1,290百万円
第12 回建経1級分析−模範解答
6 資格試験と就職に強い学校
※ 引当金増減額
第23期引当金:320百万円+650百万円+260百万円+360百万円+900百万円+6,200百万円
=8,690百万円
第24期引当金:360百万円+200百万円+280百万円+180百万円+1,800百万円+6,000百万円
=8,820百万円
増減額:8,820百万円−8,690百万円=130百万円(増加)
D 立替工事高比率(%):
完成工事高+未成工事支出金
受取手形+完成工事未収入金+未成工事支出金−未成工事受入金
×100
=
181,020百万円+9,200百万円
580百万円+54,800百万円+9,200百万円−7,380百万円
×100
=30.070・・・ → 30.07%
E 運転資本保有月数(月):
完成工事高 12
流動資産−流動負債
÷
=
181,020百万円 12
94,200百万円−86,200百万円
÷
=0.530・・・ → 0.53 月
F 営業キャッシュ・フロー対流動負債比率(%):
流動負債(期中平均)
営業キャッシュ・フロー
×100
=
(79,300百万円+86,200百万円) 2
1,705百万円
÷
×100=2.060… → 2.06%
G 有利子負債月商倍率(月):
完成工事高 12
有利子負債
÷
=
181,020百万円 12
19,800百万円
÷
=1.312・・・ → 1.31 月
※有利子負債=短期借入金+コマーシャル・ペーパー+社債+長期借入金+受取手形割引高+新株予約権付社債
=13,400百万円+6,400百万円=19,800百万円
H 支払勘定回転率(回):
(支払手形+工事未払金)(期中平均)
完成工事高
=
{(15,600百万円+33,700百万円)+(18,700百万円+36,500百万円)} 2
181,020百万円
÷
=3.464・・・ → 3.46 回
I.付加価値率(%):
完成工事高
完成工事高−(材料費+労務外注費+外注費)
×100
=
181,020百万円
181,020百万円−(26,900百万円+850百万円+113,900百万円)
×100
=21.748… → 21.75%
第12 回建経1級分析−模範解答
7 資格試験と就職に強い学校
J.労働装備率(百万円):
総職員数(期中平均)
有形固定資産(期中平均)
=
(1,930人+1,870人) 2
(18,900百万円+18,100百万円) 2
÷
÷
=9.7… → 9 百万円
問2
(1) 現金預金手持月数(月)=
完成工事高 12
現金預金
÷
=
181,020百万円 12
23,500百万円
÷
=1.557・・・ → 1.56 月
必要運転資金月商倍率(月):
完成工事高 12
必要運転資金
÷
=
181,020百万円 12
2,000百万円
÷
=0.132・・・ → 0.13 月
必要運転資金=受取手形+完成工事未収入金+未成工事支出金−支払手形−工事未払金−未成工事受入金
=580 百万円+54,800 百万円+9,200 百万円−18,700 百万円−36,500 百万円−7,380 百万円
=2,000 百万円
(2) 職員一人当たり完成工事高(百万円):
総職員数(期中平均)
完成工事高
=
(1,930人+1,870人) 2
181,020百万円
÷
=95.273… → 95.27 百万円
労働生産性(百万円):
総職員数(期中平均)
完成工事高−(材料費+労務外注費+外注費)
=
(1,930人+1,870人) 2
181,020百万円−(26,900百万円+850百万円+113,900百万円)
÷
=20.721… → 20.72 百万円
まず初めに下記等の語句を百回くらい書いて覚えてください。
仕訳問題集に仕訳があります。この語句の組み合わせを覚えることが大事になります。意味も覚えてください。例当座預金 会社名義の銀行貯金 手形を発行可能
当座預金 1 0 0 0 0 0 A 現金 1 0 0 0 0 0
未成工事受入金 160;2600000 完成工事高 5000000
完成工事未収入金24000000
完成工事原価 60; 4500000 未成工事支出金4500000
投資有価証券 2 4 6 0 0 0 0 当座預金 2 4 6 0 0 0 0
未成工事支出金1 8 5 0 0 0 0 0 当座預金8500000
支払手形1000000
雑損失 2 4 3 0 0 現金 2 4 3 0 0
修繕引当金500,000 当座預金 900000
機械装置400,000
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建設業計理士2級
やさしいISOマニュアル ISO審査SAI宮崎 iso17025 わかる経営事項審査