財務分析11回
来ていただいてありがとうございます。
私が2級を取得したのは、43歳の時でした。会社から取得の依頼がありましたので、
勉強することになりました。体が弱く(腎臓病)勉強もきついのですが、何とか勉強しました。松本講師のセミナーに参加しました。まず仕訳の用語を百回も書いて覚えました。松本講師の解き方を参考に計算問題を何回も解きました。無事に1回で合格しました。当社の問題集は松本講師の解き方が掲載されています。ぜひ参考にしていただいて合格してください
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注目するか浮かぶようにしてください。
9 合格すると自分を信じてください これが一番大事です。
10 とにかく毎日勉強することが大事です。
11 覚えにくいときは声を出して覚えてください。
12 語呂合わせで覚えるのも良いかもしれません。。
第11 回建経1級分析−模範解答
1 資格試験と就職に強い学校
平成23 年度 大栄経理学院
第11 回建設業経理士試験 模範解答
1 級
財務分析
〔第1問〕
問1
限界利益とは収益から変動費を控除した利益をいう。限界利益は、収益に対して変動費と同様に比例関係にあ
り、期間的に発生する固定費を回収して、利益を出すための限界の利益といえる。
問2
建設業は受注産業であることの特性から、建設業の損益分岐点分析においても、固定費と変動費の分解に際し、
簡便的に販売費及び一般管理費を固定費とし、工事原価のすべてを変動費とする慣行がある。これは、工事の
遂行に直接的に関与させ得る原価を変動費として捉え、間接的な関与をする一般管理費等を固定費として考え
てしまおうとしているからである。次に、建設業の分析においては、営業利益段階での損益分岐点分析ではな
く、経常利益段階での損益分岐点分析を行うことを慣行としている。これは建設業における資金調達の重要性
が加味されていることを意味する。ここでは、固定費に支払利息(割引料を含む)を加え、その他の営業外費用
を変動費として加えている。
〔第2問〕
記号(ア〜ホ)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
ト フ ホ ネ ナ ノ ス セ コ イ シ
〔第3問〕
(A) 7,500 百万円 ( 百万円未満を切り捨て)
(B) 12,000 百万円 ( 同上)
(C) 1,100 百万円 ( 同上)
(D) 1,536 百万円 ( 同上)
純支払利息比率 0.37 % (小数点第3 位を四捨五入し、第2 位まで記入)
第11 回建経1級分析−模範解答
2 資格試験と就職に強い学校
〔第4問〕
問1 ¥ 48,000,000 ( 円未満を切り捨て)
問2 ¥ 66,000 ( 同上)
問3 185 % ( 小数点以下を四捨五入)
問4 102 % ( 同上)
〔第5問〕
問1
A 総資本事業利益率 2.69 % (小数点第3 位を四捨五入し、第2 位まで記入)
B 経営資本営業利益率 3.15 % ( 同上)
C 完成工事高キャッシュ・フロー率 0.08 % ( 同上)
D 立替工事高比率 24.09 % ( 同上)
E 必要運転資金月商倍率 0.29 月 ( 同上)
F 営業キャッシュ・フロー対流動負債比率 12.40 % ( 同上)
G 固定比率 188.15 % ( 同上)
H 受取勘定回転率 3.84 回 ( 同上)
I 労働生産性 20 百万円( 百万円未満を切り捨て)
J 完成工事高増減率 1.33 % (小数点第3 位を四捨五入し、第2 位まで記入)
問2 記号(ア〜ホ)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
キ ナ イ シ カ セ ソ ヘ ト
第11 回建経1級分析−模範解答
3 資格試験と就職に強い学校
〈財務分析解説〉
〔第1問〕
問2
建設業は受注産業であることの特性から、建設業の損益分岐点分析においても、固定費と変動費の分解に際し、
簡便的に販売費及び一般管理費を固定費とし、工事原価のすべてを変動費とする慣行がある。これは、工事の遂
行に直接的に関与させ得る原価を変動費として捉え、間接的な関与をする一般管理費等を固定費として考えてし
まおうとしているからである。
しかし、本来ならば工事原価の中にも固定費と考える項目もあり得る。例えば、工事現場に携わる常雇人員の
人件費や自社保有の重機械の保有コストは、このような収益性分析において、固定費と考え、これらを回収すべ
き限界利益と収益の測定を思考することが望ましいといえる。
次に、建設業の分析においては、営業利益段階での損益分岐点分析ではなく、経常利益段階での損益分岐点分
析を行うことを慣行としている。これは建設業における資金調達の重要性が加味されていることを意味する。こ
こでは、固定費に支払利息(割引料を含む)を加え、その他の営業外費用を変動費として加えている。
〔第2問〕
企業の活動性分析および健全性分析に関する穴埋め問題である。
固定資産回転率は、長期にわたって使用する固定資産に投下された資本の運用効率をあらわすものであり、固
定資産が有効に利用されるほど、完成工事高が増加し、その結果として、この比率が高くなるという関係にある。
つまり、固定資産回転率は、固定資産への投資額が適正であるかどうかをあらわしているといえる。また、この
比率が高くなるということは、固定資産に係る減価償却費等の費用の完成工事高に対する比率が低くなることで
もある。
次に、資本生産性についてであるが、投下資本がどれだけ生産性に貢献したかという生産的効率を意味し、そ
の分析では、分母の資本は、固定資産あるいは有形固定資産の金額を使用することが多い。なぜならば、労働生
産性に対応する資本生産性では、従業員に対応する投下資本は主として設備投資だからである。分母の資本を有
形固定資産として測定した資本生産性を特に設備投資効率といい、1円当たりの設備投資額がどれだけの付加価
値を生み出しているかを示す。そこで、生産性分析の基本指標である職員1人当たりの付加価値は、設備投資効
率と労働装備率に分解することができる。なお、資本生産性の分析においては、実質的に経営活動に貢献してい
るものをもって資本と考えるべきであるから、建設仮勘定や遊休の設備資産等は分母の資本から除外されるべき
である。
第11 回建経1級分析−模範解答
4 資格試験と就職に強い学校
〔第3問〕
完成工事高営業利益率(%):
完成工事高
営業利益
×100=
156,000百万円
営業利益
×100=1.50%
営業利益=156,000 百万円×1.50%=2,340 百万円
販売費及び一般管理費=12,000 百万円−2,340 百万円=9,660 百万円
現金預金手持月数(月):
完成工事高 12
現金預金
÷
=
156,000百万円 12
現金預金
÷
=1.20 月
現金預金=156,000 百万円÷12×1.2 月=15,600 百万円
資本集約度(百万円)=
従業員数
総資本
=
1,600人
総資本
=75 百万円
総資本=1,600 人×75 百万円=120,000 百万円
自己資本比率:
総資本
自己資本
×100=
120,000百万円
自己資本
×100=20.00%
自己資本=120,000 百万円×20%=24,000 百万円
利益剰余金=24,000 百万円−10,000 百万円−6,500 百万円=7,500 百万円
負債合計=120,000 百万円−24,000 百万円=96,000 百万円
固定負債比率(%)=
自己資本
固定負債
×100=
24,000百万円
固定負債
×100=50.00%
固定負債=24,000 百万円×50%=12,000 百万円・・・(B)
流動負債=96,000 百万円−12,000 百万円=84,000 百万円
総資本経常利益率(%)=
総資本
経常利益
×100=
120,000百万円
経常利益
×100=1.28%
経常利益=120,000 百万円×1.28%=1,536 百万円・・・(D)
自己資本当期純利益率(%)=
自己資本
当期純利益
×100=
24,000百万円
当期純利益
×100=2.60%
当期純利益=24,000 百万円×2.6%=624 百万円
金利負担能力(倍):
支払利息
営業利益+受取利息
=
支払利息
2,340百万円+520百万円
=2.60 倍
支払利息=2,860 百万円÷2.6 倍=1,100 百万円・・・(C)
棚卸資産回転率(回)=
未成工事支出金+材料貯蔵品
完成工事高
=
未成工事支出金+126百万円
156,000百万円
=12.48 回
未成工事支出金=156,000 百万円÷12.48 回−126 百万円=12,374 百万円
流動資産合計=15,600 百万円+10,900 百万円+41,000 百万円+12,374 百万円+126 百万円
=80,000 百万円
流動比率(%):
流動負債−未成工事受入金
流動資産−未成工事支出金
×100=
84,000百万円−未成工事受入金
80,000百万円−12,374百万円
×100=88.40%
未成工事受入金=84,000 百万円−67,626 百万円÷88.4%=7,500 百万円・・・(A)
第11 回建経1級分析−模範解答
5 資格試験と就職に強い学校
純支払利息比率(%):
完成工事高
支払利息−受取利息配当金
×100=
156,000百万円
1,100百万円−520百万円
×100
=0.371・・・% → 0.37%
〔第4問〕
問1 完成工事原価=¥12,000,000+¥14,400,000+¥7,200,000+¥2,400,000=¥36,000,000
完成工事高=¥36,000,000÷75%=¥48,000,000
問2 労働装備率(円):
総職員数
有形固定資産(※建設仮勘定を除く)
=
160人+40人
¥13,200,000
=¥66,000
問3 設備投資効率(%):
有形固定資産(※建設仮勘定を除く)
完成工事高+(材料費+労務外注費+外注費)
×100
=
¥13,200,000
¥48,000,000−(¥12,000,000+¥4,320,000+¥7,200,000)
×100
=185.4・・・% → 185%
問4 労働生産性は、資本集約度(
従業員数
総資本
)と総資本投資効率(
総資本
付加価値
)に分解することができる。
総資本投資効率(%):
総資本
付加価値
×100
=
¥240,000+¥6,000,000+¥13,200,000+¥1,200,000+¥480,000+¥2,880,000
¥48,000,000−(¥12,000,000+¥4,320,000+¥7,200,000)
×100
=102%
第11 回建経1級分析−模範解答
6 資格試験と就職に強い学校
〔第5問〕
問1
A 総資本事業利益率(%):
総資本(期中平均)
事業利益
×100=
(121,000百万円+116,000百万円) 2
3,185百万円
÷
×100
=2.687・・・ → 2.69%
※ 事業利益=経常利益+借入金利息+手形割引料+社債利息+その他他人資本に付される利息
=2,100百万円+950百万円+135百万円=3,185百万円
B 経営資本営業利益率(%):
経営資本(期中平均)
営業利益
×100=
(94,620百万円+91,350百万円) 2
2,930百万円
÷
×100
=3.151・・・ → 3.15%
※ 経営資本=総資本−(建設仮勘定+未稼働資産+投資資産+繰延税金資産+繰延資産+その他営業活
動に直接参加していない資産)
第25期=121,000百万円−(190百万円+25,896百万円+240百万円+54百万円)=94,620百万円
第26期=116,000百万円−(150百万円+24,092百万円+360百万円+48百万円)=91,350百万円
C 完成工事高キャッシュ・フロー率(%)=
完成工事高
純キャッシュ・フロー
×100
=
183,000百万円
149百万円
×100=0.081・・・ → 0.08%
※ 純キャッシュ・フロー
=当期純利益(税引後)±法人税等調整額+減価償却実施額+引当金増減額−剰余金の配当の額
=250百万円+60百万円+329百万円−40百万円−450百万円
=149百万円
※ 引当金増減額
第25期引当金:140百万円+1,280百万円+150百万円+460百万円+3,300百万円=5,330百万円
第26期引当金:170百万円+1,000百万円+540百万円+380百万円+3,200百万円=5,290百万円
増減額:5,290百万円−5,330百万円=40百万円(減少)
D 立替工事高比率(%):
完成工事高+未成工事支出金
受取手形+完成工事未収入金+未成工事支出金−未成工事受入金
×100
=
183,000百万円+9,060百万円
5,100百万円+43,900百万円+9,060百万円−11,800百万円
×100
=24.086・・・ → 24.09%
E 必要運転資金月商倍率(月):
完成工事高 12
受取手形+完成工事未収入金+未成工事支出金−支払手形−工事未払金−未成工事受入金
÷
=
183,000百万円 12
5,100百万円+43,900百万円+9,060百万円−8,400百万円−33,400百万円−11,800百万円
÷
=0.292・・・ → 0.29 月
第11 回建経1級分析−模範解答
7 資格試験と就職に強い学校
F 営業キャッシュ・フロー対流動負債比率(%):
流動負債(期中平均)
営業キャッシュ・フロー
×100
=
(79,930百万円+80,270百万円) 2
9,930百万円
÷
×100=12.397… → 12.40%
G 固定比率(%):
自己資本
固定資産
×100=
20,830百万円
39,192百万円
×100=188.151… → 188.15%
H 受取勘定回転率(回):
(受取手形+完成工事未収入金)(期中平均)
完成工事高
=
(8,900百万円+37,400百万円+5,100百万円+43,900百万円) 2
183,000百万円
÷
=3.840・・・ → 3.84 回
I.労働生産性(百万円):
総職員数(期中平均)
完成工事高−(材料費+労務外注費+外注費)
=
(1,540人+1,510人) 2
183,000百万円−(21,520百万円+16,780百万円+113,220百万円)
÷
=20.642… → 20 百万円
J.完成工事高増減率(%):
前期完成工事高
当期完成工事高−前期完成工事高
×100
=
180,600百万円
183,000百万円−180,600百万円
×100=1.328… → 1.33%
問2
総資本経常利益率:
総資本(期中平均)
経常利益
×100=
(121,000百万円+116,000百万円) 2
2,100百万円
÷
×100
=1.772・・・ → 1.77%
完成工事高営業利益率:
完成工事高
営業利益
×100
第25 期:
180,600百万円
3,050百万円
×100=1.688・・・ → 1.69%
第26 期:
183,000百万円
2,930百万円
×100=1.601・・・ → 1.60% ∴0.09 ポイント低くなっている。
第11 回建経1級分析−模範解答
8 資格試験と就職に強い学校
完成工事高経常利益率:
完成工事高
経常利益
×100
第25 期:
180,600百万円
1,900百万円
×100=1.052・・・ → 1.05%
第26 期:
183,000百万円
2,100百万円
×100=1.147・・・ → 1.15% ∴0.10 ポイント高くなっている。
借入金依存度:
総資本
短期借入金+長期借入金+社債
×100
第25 期:
121,000百万円
28,100百万円+400百万円+3,600百万円+13,500百万円
×100=37.685・・・ → 37.69%
第26 期:
116,000百万円
24,380百万円+400百万円+3,200百万円+8,500百万円
×100=31.448・・・ → 31.45%
∴6.24 ポイント低くなっている。
有利子負債月商倍率:
完成工事高 12
短期借入金+長期借入金+社債
÷
第25 期:
180,600百万円 12
28,100百万円+13,500百万円+400百万円+3,600百万円
÷
=3.029・・・ → 3.03 月
第26 期:
183,000百万円 12
24,380百万円+8,500百万円+400百万円+3,200百万円
÷
=2.392・・・ → 2.39 月
∴0.64 ポイント低くなっている。
まず初めに下記等の語句を百回くらい書いて覚えてください。
仕訳問題集に仕訳があります。この語句の組み合わせを覚えることが大事になります。意味も覚えてください。例当座預金 会社名義の銀行貯金 手形を発行可能
当座預金 1 0 0 0 0 0 A 現金 1 0 0 0 0 0
未成工事受入金 160;2600000 完成工事高 5000000
完成工事未収入金24000000
完成工事原価 60; 4500000 未成工事支出金4500000
投資有価証券 2 4 6 0 0 0 0 当座預金 2 4 6 0 0 0 0
未成工事支出金1 8 5 0 0 0 0 0 当座預金8500000
支払手形1000000
雑損失 2 4 3 0 0 現金 2 4 3 0 0
修繕引当金500,000 当座預金 900000
機械装置400,000
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